🫀 心移植 術後管理

大阪大学心臓外科 — Cardiac Surgery, Osaka University

⚠️ 部外秘・参考情報のみ — 最終判断は主治医が行うこと
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Tac 投与量 (mg/日)
Tac トラフ (ng/mL)

換算式: CyA用量 = Tac用量 × 25 / CyA トラフ = Tac トラフ × 13

Ccr (mL/min)
体重 (kg) ※デノシン計算用
⚠️ 腎機能により投与量が大きく変わります。必ずCcrを確認してください。

対象条件

  • ① 過去6ヶ月以上に治療を要する拒絶反応なし
  • ② CNI + mTOR阻害薬等2種以上でコントロール可能

事前確認

• DHEA-S 測定(内因性副腎機能が保たれていること)

漸減手順

5 mg → 2.5 mg → 中止

  • カテ検査入院前 1ヶ月程度に減量・中止
  • カテにて拒絶反応を確認してから次のステップへ

開始手順

  • 開始量: エベロリムス 1.5 mg/日 (0.75 mg × 2回)
  • 同時にMMFを 500 mg/日 (250 mg × 2回) に減量
  • 1週後トラフ測定 → 3 ng/mL超えたらMMF中止
  • 目標トラフ: 3〜8 ng/mL

EVL導入後 CNI目標血中濃度

時期目標
〜術後1年Tac 4〜6 + EVL 4〜6 ≒ 合計10
1〜3年Tac + EVL で 8〜10
3年〜Tac + EVL で 8前後

維持期 (術後6ヶ月〜)

  • CyA: 50〜100 ng/mL
  • Tac: 4〜6 ng/mL

⚠️ 副作用注意

脂質異常・創傷治癒障害・胸水・蛋白尿・口内炎・間質性肺炎

細胞性拒絶

Grade 0〜1R (旧 Grade 0〜2)
治療不要。旧 Grade 2が遷延 → 免疫抑制薬調整
Grade 2R (旧 Grade 3A)
入院。ソル・メドロール (メチルプレドニゾロン / mPSL) 1 g/日 × 3日間。7〜14日後に再生検。
Grade 3R (旧 Grade 3B/4)
ソル・メドロール (メチルプレドニゾロン / mPSL) 1 g × 3日間 + シムレクト (バシリキシマブ / basiliximab) 検討。7日後再生検。

抗体関連性 (液性) 拒絶

  • 診断: 心機能低下・PRA上昇・C3d/C4d陽性・抗ドナー抗体証明
  • 治療: 血漿交換5回 (1〜2週) + IVIg 0.5 g/kg × 1回 → rituximab 375 mg/m²
  • 観察: 血算・白血球分画・リンパ球分画を毎日
📊 全期間リファレンステーブル
時期 生検 PSL
(プレドニン)
(mg)
Tac新値
(ng/mL)
Tac旧値
(ng/mL)
MMF
(セルセプト)
<50kg
MMF
(セルセプト)
≥50kg